共鳴する人

141016

思いがけず共鳴してしまう相手、というのがいる。

タイミングや環境が合って、つい引き寄せられる相手。

出逢う人、好きになる人すべてがそうではない。かなりレア。だけどすぐに分かる。

その人は特別な方法で介入してくる。ひっそりと心に溜まった澱が、彼もしくは彼女の手によって浮かび上がる。ウイークポイントを突かれ、手に負えない情動に支配される。

私だけかと思えば、そうではないらしい。偶然、友人も同じような状況になって、うめいていた。

「これは恐ろしいカルマだ。居心地が良くても毒の湖だよと内鳴る声が囁きかけている!」

と、叫んでいた。どうやら彼女にとって心地よくも危ない方向へと進んでしまう相手に遭遇したらしい。

こういうとき、思い出すのが村上春樹の『ノルウェイの森』(※)だ。

主人公が受験生だったか大学生だったかのとき、ぐうぜん出逢った女性と急激にひかれあい、取り憑かれたようにひたすらセックスをする。熱病のような日々を過ごした彼らはやがて潮が引いたように会わなくなる。

物語では、肉体関係という分かりやすい事象が使われていたけれど、共鳴し合った相手とは様々な形で結びつきが生じるのだと思う。

身の危険を感じて距離を置く、流れに身をゆだねて関係にのめりこむ。どちらもありだと思う。ただし後者はその後の人生にも少なからず影響が及ぶので注意が必要。

もう一度、ノルウェイの森を読みたくなって本棚をのぞいたら、なんてこった、下巻が2冊並んでいた。

ところで写真はさきほど焼けたコーンパン。手の中で膨らむ by 家入明子 の真似をしてみました。明子さんともウェブを通して共鳴し合っている(と思っている)。

(※ 追記:『ノルウェイの森』ではなく『国境の南、太陽の西』でした。そういえばそうだった!指摘してくださった方、ありがとうございました)

 

 

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