皆既月食2014

141009

Twitterでこの世の終わり的なつぶやきを書いてた友人がいたので、出社前に誘いをかけて、ドライブに出かけた。ちょっとした逃避行。

名神高速をどんどん飛ばす。フロントガラスの向こうはどこまでも蒼い空。山の稜線はくっきり。オフィスで働くことと秋晴のなかクルマを走らせることのどちらがまっとうかと問われれば、言うまでもないでしょう。

敦賀駅ちかくの魚屋で秋刀魚や貝や鯛の刺身をつつき、海と空の境目が分からないほど穏やかで眩しい西日の海岸線をひた走り、三方五湖の丘の上で夕景を眺めた。

完全に日が暮れたら、異様なほどまるく輝く月の光が水面で揺れていた。皆既月食が始まった。

白から赤銅色へと変化していく幻想的な月の様相に見とれること数十分。雲が月を覆ったら、今度は周辺の星々を眺めて過ごした。流れ星まで登場して完璧なる天空ショーだった。

悩みごとは濃縮ジュースのようなもの。ある程度は日々の楽しいことで薄められる。

楽しさは少しの思い切りと、ひととき日常を捨てる勇気で得られたりする。

君の人生すべてを引き受けられないけれど、私は私なりに出来ることをしてあげたい。

月と太陽と地球が重なったわずかな時間と同じように、人と人のこころが重なる瞬間がある。

人生で一度きりのその瞬間が幾つかあれば、私は幸せに生きていける。

そう思う2014年秋です。

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