秋を感じて

140829

それは風

それは匂い

それは光り

みえない感覚の粒子が

秋の到来を教える

ちぎれた雲

乾いた葉のゆらぎ

腕の日焼け

わずかな断片を残して

夏は存在を消す

去りゆく人

去りゆく時間

胸に残る想い

せつなさに惑いながら

川風を受ける

季節の分岐点を

通過するために

ペダルを漕ぐ

* * * *

確実に季節は秋へと移行しました。朝、鴨川を渡りながらそう思いました。

平日、私は一日に二度、川を渡ります。

朝、西から東へ。そして夕方に東から西へ。多いときは三度か四度、渡ります。

そういえば、川を渡る時に季節を感じることが多い。

大雨続きでしたが、そろそろ水量も落ち着き澄んだ水辺には、鴨たちがゆったりと浮かんでいました。

ランチタイム、丸太町橋から川辺を眺めながら、朝に感じた秋の到来をあらためて確認しました。

昨夜、センターのK先生が緊急手術を受けることを知りました。

そしてさきほど、「今から手術をうけます」というメールが仕事の連絡と共にご本人から届きました。

眼を患ったため、しばらくは何も見てはいけないのだそうです。研究者にとっては辛いことだと思います。

行けなくなった学会や出張についての指示が書かれた研究者たちあてのメールは、とてもしっかりとしたものでした。しかしきっと、責務を果たせない無念を感じておられることでしょう。

東の空から流れてくる雲と風に、K先生の想いがちぎれちぎれに含まれているように感じました。

手術がうまくいき、一日も早く先生が復帰できますように。

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