ヨコハマ、トーキョー

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土曜日、甥っ子の結婚式参列のため、横浜へ。

式のあった三渓園は、雨に濡れそぼっていました。庭園を歩けなかったのは残念でしたが、古い建物のガラス窓から見える全ての緑がうるおいに満ちてしっとりと風情をたたえており、これぞ日本の梅雨の美でした。

結婚式は、小さな頃から折りにふれて可愛がってきた甥っ子が立派にひとつの家庭を持つことになった、それだけで感動的でした。

義兄の結びの挨拶がまた良かった。鹿児島出身の彼によると、鹿児島では、節目の日に降る雨を「島津雨(しまづあめ)」といい、これから佳いことが起こる吉兆の雨として悦ばれているいるそうです。まさに土曜の雨は、美しい島津雨でした。

そんな雨も、日曜の朝にはほとんどあがって、傘をささずに横浜港を散歩できました。宿泊したホテルニューグランドは、洋館好きにはたまらないおもむきのあるクラシックホテルでした。朝は両親と港の見える丘公園を歩き、小高い丘から港の眺望を楽しみました。

その後、両親とわかれて、東急東横線で世田谷、目黒方面へ。

今回の関東滞在、短い時間で何をしようかと考え、まず始めに思いついたのが、かつて住んでいた世田谷を訪れることでした。

愛犬のしなもんが逝って間もなく一年。しなもんが最も元気だった時代に住んでいたのが東京の街でした。命日を前に、彼と毎日のように散歩していた駒沢公園と、隣接するかつての住まい、深沢ハウスを訪れることにしました。

雨で濡れた公園の一周コースでは沢山の人がジョギングしていました。しなもんとの散歩だけでなく、かつての相方が趣味にしていたインラインスケートやサイクリングなど、色んなことをして親しんだ公園でした。

あれから10年近い年月が経って、公園の風景はそのままだけど、私の中や外では様々な変化がありました。

失ったことも多いけれど、新しく得たことも一杯ある。当時、住んでいたマンションでは、私とは異なる人が生活を営んでいる。いま、私が生きている街はここではない。所属するコミュニティもここではなく京都にあるのだと、しみじみ感じた旅でした。

でも、大切な思い出と知人がいるおかげで、こうして再訪することができる。思い出も郷愁も何もかも受けとめてくれる風景がある。そして、戻るべき場所がある。なんと幸せなことなのだろう。

東京よ、愛した人たちよ、あらためて、さようなら。しなもん、真の心の友でした。

また戻ってきます。

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